膝の痛み 鍼灸 ツボ|効果的なお灸の使い方とおすすめポイント

2025年06月27日

膝がズキズキ痛むと、歩くのも座るのもつらくなってしまいますよね。実はこの「膝の痛み」に対して、鍼灸がサポートになる場合があると言われています。特に、膝周辺の筋肉の緊張をやわらげたり、血の巡りを整える働きが期待されています。

  • 鍼灸はどう効く?筋肉や血流へのアプローチ

まず、鍼灸の特徴は、痛みの原因に「直接」ではなく、「体全体のバランスを整える」ことでアプローチする点です。例えば、長時間の立ち仕事や運動で筋肉がこわばると、その影響が膝に出ることも少なくありません。こうした筋肉の緊張をやわらげるために、ツボを刺激する鍼灸が使われることがあるのです。

また、鍼やお灸には、局所の血行を促す作用もあるとされています。血の巡りがよくなることで、酸素や栄養が届きやすくなり、結果的に膝周りの不快感がやわらぐ可能性がある、というわけです。これは、鍼灸による温熱刺激や神経への軽い刺激が、自律神経やホルモン分泌に影響すると考えられているためです。

  • 科学的な視点と安全性について

近年では、鍼灸の効果についても少しずつ科学的に研究されるようになってきました。一部の研究では、鍼灸が関節周辺の炎症反応を穏やかにし、慢性的な痛みの感覚を脳が感じにくくする可能性があるとも報告されています。ただし、こうした効果については個人差が大きく、「誰にでも効く」とは言い切れないという点は大切です。

施術を受ける際は、国家資格を持った鍼灸師に相談するのが安心です。症状の原因が筋肉疲労や血流不良からくるものであれば、鍼灸が補助的な役割を果たすことがあるとも言われています(引用元:https://www.kousenchiryouin.com/shinkyu/knee-pain/)。


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膝の痛みに効く鍼灸・お灸のツボ5選

「歩くと膝がズキッとする」「階段の上り下りがつらい」——そんな悩みを抱えている方にとって、鍼灸やお灸によるセルフケアはひとつの選択肢になり得ると言われています。中でも“ツボ”を押さえた施術は、体の巡りを整えたり、こわばった筋肉をゆるめる助けになると考えられています。

血海(けっかい)

太ももの内側、膝から指3本上あたりにあるツボです。名前のとおり、血の巡りと関係が深いとされていて、特に女性の冷えやむくみ、慢性的な膝の重だるさなどに使われることがあります。軽く押すと少しズーンとした感覚がある方もいます。

梁丘(りょうきゅう)

太ももの前側、膝の皿の外側から指3〜4本上にあるあたりが梁丘の位置です。太もも前面の筋肉が硬くなっている方に試されることが多いと言われていて、歩行時に膝が引っかかるような感覚がある人に対して活用されることがあります。

膝眼(しつがん:内膝眼・外膝眼)

膝のお皿のすぐ下、内側と外側に一対で存在するツボです。お灸でもよく使われていて、膝関節の不快感や冷えを感じやすいときに刺激することで、温かさや軽さを感じることがあると言われています。

足三里(あしさんり)

膝下から指4本分ほど下がった位置、スネの外側にあるのがこのツボ。昔から“万能ツボ”として知られていて、胃腸の働きだけでなく、膝のだるさや筋肉の疲労にもよい刺激になると考えられています。お灸を使う方も多く、家庭用でも比較的扱いやすいポイントです。

委中(いちゅう)

膝の裏側、ちょうど真ん中あたりにあるこのツボは、太ももからふくらはぎにかけての緊張をゆるめる手助けになると言われています。膝裏のつっぱり感や重さが気になるときに意識してみるとよいかもしれません。


どのツボも、一気に強く刺激するのではなく、「気持ちよい」と感じる程度に、ゆっくり押したり、お灸でじんわり温めたりするのがコツだと言われています。まずは一つずつ、自分の体と相談しながら試してみるのがおすすめです。

※引用元:https://www.kousenchiryouin.com/shinkyu/knee-pain/


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自宅でできるセルフお灸・ツボ押しの手順と注意点

「膝の痛みが気になるけど、毎回通うのは大変…」という方には、自宅でのセルフケアもひとつの選択肢になるかもしれません。最近では台座灸(だいざきゅう)やせんねん灸のように、初心者でも扱いやすいタイプのお灸が市販されています。

  • お灸の使い方と注意点

まず、使いやすさで選ばれることが多いのが「台座灸」です。肌と直接触れないように台がついており、熱がじんわり伝わる構造になっています。これにより火傷のリスクを下げながら、気になるツボを温めることができると言われています。

使用する際は、ツボに台座灸を乗せ、火をつけてからその場を離れないようにしてください。施術時間は1ヵ所につき5〜10分程度が目安で、1日に2〜3ヵ所、多くても1日2回までにとどめるのがよいとされています。熱さを我慢してしまうと火傷につながる恐れがあるため、「ちょっと熱いかな?」と感じたら無理せず外すようにしましょう。

また、肌が極端に乾燥しているときや、発赤や傷がある部位には使用しないようにしてください。妊娠中や高熱時も避けたほうがよいとされています。わからない場合は、あらかじめ鍼灸師に相談しておくと安心です。

  • ツボ押しのやり方とコツ

お灸に抵抗がある方には、手でツボを押す方法もあります。指先でゆっくりと、呼吸を合わせながら押していくのがポイントです。力を入れすぎず、「イタ気持ちいい」と感じる程度にとどめるのがコツです。1ヵ所につき5〜10秒かけて3回ほど押して、1日に2回程度までが理想的だと言われています。

また、テレビを見ながらやスマホを操作しながらの“ながらツボ押し”は、力加減を間違える可能性があるのであまりおすすめできません。リラックスした状態で、丁寧に自分の体と向き合う時間を作ることが大切です。

※引用元:https://www.kousenchiryouin.com/shinkyu/knee-pain/


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症状別のおすすめツボと施術の考え方

膝の痛みといっても、その原因や場所によって適したツボは変わってきます。「どこが痛いのか」「いつ痛むのか」によってアプローチも変わるため、自分の状態をよく観察して選ぶことが大切だと言われています。

  • 変形性膝関節症には「足三里」と「膝眼」

変形性膝関節症と聞くと、高齢の方に多いイメージかもしれませんが、実際には若い世代でも立ち仕事やスポーツの影響で膝の負担が蓄積し、違和感を覚えることがあります。

このようなケースでは、「足三里(あしさんり)」と「膝眼(しつがん)」のツボが活用されることが多いようです。

足三里は、膝の下あたりにあるツボで、胃腸にも関係すると言われていますが、膝周辺の筋肉のこわばりをやわらげたり、血の巡りをサポートしたりする面でも注目されています。

一方、膝眼は膝のお皿のすぐ下、内外2つにあるペアのツボです。特に膝関節のまわりに違和感や腫れを感じやすい人に、鍼灸やお灸でよく用いられているそうです。

施術ではこの2つを中心に、膝関節全体の動きを支える筋肉へも働きかけていくスタイルが取られることがあります(引用元:https://www.kousenchiryouin.com/shinkyu/knee-pain/)。

  • 膝裏の痛みや坐骨神経痛には「殿圧」と「委中」

膝裏がピキッと痛む、もしくは太ももから膝の裏、ふくらはぎにかけてジワジワとした不快感がある——そんな症状がある方には、坐骨神経の影響があるかもしれないとも言われています。

この場合、「殿圧(でんあつ)」というお尻の奥深くの筋肉を緩めるアプローチと、「委中(いちゅう)」という膝裏中央のツボを使うことがあります。

殿圧は鍼灸院などで筋層に深く届く刺激が行われることもありますが、自宅では入浴中にお尻の筋肉を軽く指で押すようなセルフケアでも試されることがあるようです。

委中は、膝裏の中央にあり、膝から下の張りやすさや冷え感に関連するツボとされており、押したり温めたりすることで血流をサポートする目的で使用されることもあります。

これらのツボを無理のない範囲で刺激することで、神経まわりの緊張を和らげたり、巡りを整えたりする効果が期待されるとも言われています。


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いつ専門家に相談すべきか?鍼灸院へ行く目安とポイント

膝の痛みが出てきたとき、「少し様子を見よう」と考える方は多いと思います。でも、そのまま放置してしまうと、痛みが慢性化したり、日常生活に支障をきたす場合もあるんです。では、どんなタイミングで鍼灸院など専門家に相談すべきなのでしょうか?

  • 腫れや熱感があるときは早めの相談を

まず、膝が腫れていたり、触ると熱を持っているような感じがある場合は、無理をせず早めの相談がすすめられています。炎症が起きている可能性があり、自分で揉んだりお灸をしたりすると、かえって悪化することがあると言われているためです。

また、正座がまったくできないほど膝に痛みがあるときや、階段の上り下りがつらくなっているときも、我慢せずに専門家に相談するタイミングといえるかもしれません。

  • 慢性化した痛みは鍼灸で緩和を目指すことも

数週間たっても症状が変わらない場合や、痛みが出たり引いたりを繰り返すようなケースでは、慢性化している可能性があると言われています。こうした場合、鍼灸によって筋肉の緊張をやわらげたり、血流を整えることで、日常生活が少し楽になる可能性もあると考えられています。

とはいえ、すべての膝の痛みに鍼灸が合うとは限らないため、まずは信頼できる鍼灸師に触診を受けて、自分の状態に合った施術を提案してもらうのが安心です。

  • 相談の際に伝えるべきポイント

鍼灸院を訪れる際には、以下の点を整理しておくと、スムーズに状態を伝えることができます。

  • 痛みが出始めた時期
  • どんな動きで痛むか(歩行、階段、しゃがむなど)
  • 腫れや熱感の有無
  • 他の部位に痛みや違和感があるかどうか

初回の相談ではこれらを丁寧に伝えることで、より的確な施術につながることもあると言われています。

※引用元:https://www.kousenchiryouin.com/shinkyu/knee-pain/


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